エイジングを楽しむ住宅を建てる

時間と共に味が出る、そんなアンティーク住宅の建て方・育て方

新築戸建てのトイレの計画 一つか二つか・・

f:id:ultratrail:20191112052214p:plain

住宅を新築する際に悩む住宅設備。

そのうちの一つが、トイレであると思います。

注文住宅に憧れている期間からトイレのことをしっかり考えている人などほとんどいません。

実際に間取りを考える段階になってから、初めてトイレの事を考え始めるのです。

 

トイレの間取り計画としては

  • トイレの数(一つか、二回にも作り二つか)
  • トイレの広さ
  • トイレの位置

を考えていく必要があります。

 

トイレの数

トイレの数は、およそですが、4人家族までなら1つ、5人以上なら2つ欲しくなる、と言われています。

また、足の不自由な家族がいたり、お年寄りがいると、どうしても二階にトイレがあったほうが便利、という事が多くなります。

もちろん、多いに越したことはないのですが、トイレを増やすデメリットとして

  • トイレを増やす分、収納などが減る
  • トイレ掃除の手間が増える
  • 二階にトイレがあると匂い・音などで睡眠の質が下がる

というデメリットも考慮する必要があります。

 

トイレの広さ

トイレの広さは現在、一畳タイプが一般的です。設備もそれに合わせた物が多いですし、ほとんどの場合は狭い、と思う事もなく、問題ありません。

ただ、1.5畳、2畳(1坪)のトイレも増えています。これは車椅子使用を念頭に入れた間取りというのと、やはり高級感が増す、という事が言えます。

将来の万が一を考え、間取りに余裕があるのなら、1.5畳タイプ(必然的に隣は収納になると思います)にするのも、後悔しない方法でしょう。

 

トイレの位置

f:id:ultratrail:20191112060558p:plain

よく、「暗いトイレは嫌だ」という方がいらっしゃいますが、住宅の間取りを考えていくと、どうしても北面の日当たりの悪い場所には、居室ではなく、トイレやお風呂を置かざるを得なくなってきます。

トイレを暗い北面に設置する、というのは避けられないと思います。

ただ、間取りの注意点として、匂いと音の問題から、リビングに近づけすぎない、リビングスペースから見えないところに入口を配置する、などを気を付けておくと、お客様にも使用しやすいトイレとなります。

 

トイレの内装・インテリア計画

トイレの内装計画で考えるものには、以下の物があります。

  • 収納
  • 手洗い
  • 壁紙・床材料
  • 照明

 

トイレの収納

トイレの収納は、あらかじめしっかりと考えておく必要があります。

トイレットペーパー、掃除道具など、トイレ以外には置きたくないものが多数存在するので、意外と収納スペースが必要なのがトイレなのです。

また、のっぺりとした空間になりやすいトイレですが、収納の色にアクセントをつけて、青や緑などの派手な色にするのも、オシャレな空間を作るコツです。


トイレ本体・手洗いの選び方

f:id:ultratrail:20191112060352p:plain

トイレ本体は、各メーカー各種用意していますが、正直なところ、高機能である必要はありません。

特に近づくと開く、というような高価格帯の商品は動作部分が多い為に壊れやすく、長年使用するには向きません。

とはいえ、ウォシュレットはもはや必須といえるでしょう。

また、タンク式かタンクレス式かも悩みどころですが、タンク式であれば、手洗いが別に必要なかったり、災害時もタンクに水を足すだけで使用できる、下水管が詰まりにくい、などのメリットがある反面、多少鈍重な印象を受けます。

タンクレス式はすっきりとオシャレでスペースも小さい反面、災害に弱く、下水管も詰まりやすいのです。

古い下水管をそのまま使うようなケースでは、タンクレスは避けた方が良いでしょう。

 

また、タンクレスの場合、手洗いが必須なのですが、スペースに余裕があれば、トイレ外に洗面スペースを設けるのも、オシャレです。

簡易な化粧スペースにもなるので、女性が多い家庭では重宝するでしょう。

 

トイレの床材・壁紙の選び方

トイレの床材は、クッションフロアが一般的です。

防汚性が高く、手入れも楽で、コストも安いので、十分な機能を発揮してくれます。

大理石やタイル、という手もありますが、冬場は輻射熱によって寒く感じるかもしれません。

f:id:ultratrail:20191112060307p:plain



また、最近は無垢材などのフローリングにするケースもありますが、長年使う間に匂いや汚れが染みついたり、万が一のトラブルの際の対応を考えると、オススメは出来ません。非常にオシャレなのは間違いないのですが・・。

 

壁紙も防汚性の高い物がオススメですが、トイレの壁紙を選ぶ際、皆さん地味なホワイトの壁紙を選びます。

しかし欧米の住宅などを見てみると、派手な色の壁も多いです。

トイレの様な普段使用しない場所は、壁紙の柄・色は冒険してみるのも、オシャレな空間を作る秘訣だと思います。

 

f:id:ultratrail:20191112060007p:plain



トイレの照明の選び方

最後に、トイレの照明の選び方ですが、普通はただの広く照らすダウンライトのみを選びます。

ただ、のんびり過ごしたいのなら温かみのある色を。

読書などを良くされるのなら、白みの強い色を選んだほうが良いとは思います。

どちらにしろ、センサーライトはオススメ出来ません。

実際に使用すると、じっとしていると消えてしまったり、実はなかなか使いづらい物です。