画像：サンワカンパニーよりロートアイアンの門扉。
こういったデザイン性の高い物は住宅メーカーでは難しい
施主支給とは、施主（建築主・あなた）が、建築会社、住宅メーカーを通さずに、自ら発注することを意味します。施主支給とは、施主（建築主・あなた）が、建築会社、住宅メーカーを通さずに、自ら発注することを意味します。
よく、「施主支給を断られた」という話を聞きますが、大手では採用設備に厳しい基準が有ったり、要求水準が存在したりするので、嫌がられる事が多いです。
また、何かあった時の責任問題や、管理方法のあいまいさなどがあるので、拒否されることも多いはず。
そしてもし施主支給に同意してもらったとしても、その設備を現場で管理する管理費や、別途工事費などが発生する為、思いのほか高額になってしまう事も。
基本的に、施主支給した方が良いケースは、
施主支給の方が圧倒的に安くあがる場合
知り合いの大工さんや小規模の工務店であれば、自分でネットでキッチンやトイレを発注した方が安い事が多いです。
しかし、大手や中規模工務店などの場合、メーカーからかなり安く買っている為、結果的に施主支給より安く済むケースがほとんどです。
また、カーテン、カーテンレールなどのファブリック系や、エアコンやBSアンテナなどの電化製品は品質も安定し、施主自ら購入した方が安いケースが多々あります。
依頼する建築会社に取り扱いの無い物を使いたい場合
例えば、ウッドワンや輸入キッチンを使いたい、といった場合や、特殊なクロス、壁材、オシャレな洗面台を使いたい、ロートアイアンの手すりを使いたい、といった場合です。
管理費を払ってでも叶えたいデザインや空間があるなら、妥協せずに支給するべきです。
最近は、IKEA（イケア）のキッチンや収納を施主支給したい、という人も増えています。
しかしながら、イケアは加工精度が低く、多くの建築会社では嫌がられる傾向がありあます。
また、品質的には国内の設備の最低クラスより更に一段低いので、あまり品質を求められない、カーテンや洗面のガラス、洗面ボールなどに限る方が賢明です。
以下に、施主支給に向くもの、向かないものをまとめました。
施主支給にオススメのもの・お得なもの
- 照明：デザイン性が高く、品質も高いメーカーが多々あり、買いやすい
- エアコン：圧倒的に量販店で買う方が安い
- カーテン・カーテンレール：圧倒的にネットやカーテン屋で買う方が安い
- カップボード、キッチン収納：工事を依頼しやすい。無垢のものなど、住宅メーカーではないデザインの物が専業メーカーで買える
- 下駄箱（靴箱）：買う方が安い上に、無垢の家具で揃えれば同じ値段で高級材のものが手に入るし、耐久性は数百年。
- アンテナ：近所の電気屋さんにお願いするのが一番安いし安心。
- コンセントカバー：多様な種類のコンセントカバーはネットなどでしか買えない。
- ロートアイアン系：アイアンの物は直接工房などに依頼すれば半額以下で手に入る。
施主支給に向かないもの
- バス・トイレ（ウォシュレット含）：支給しても得でないうえに、何かあった時に責任を取ってもらえない可能性が。
- 建具：精度が必要な為、まず断られる。
- キッチン・キッチンカウンター：水回りは何かあった時に責任問題が発生。また、住宅メーカーで買うのが一番安い場合が多い。
- コンロ、ＩＨクッキングヒーター：上に同じ。
- 洗面台トイレ・ウォシュレット：上に同じ。
- 給湯器（エコキュートなど）：上に同じ。
- 壁紙・クロス：住宅メーカーが圧倒的に安い。単価も安い為、支給するメリットが少ないのに扱いが煩雑。
また、外構のウッドデッキや植栽などは、住宅メーカーに依頼すると中間マージンの分、高くなるだけです。自分で直接エクステリア業者に頼む方が、２，３割は安く上がるので、建築後の施工で良いでしょう。
