エイジングを楽しむ住宅を建てる

時間と共に味が出る、そんなアンティーク住宅の建て方・育て方

エイジング住宅を新築する際の建設会社の選び方

エイジングを楽しむ住宅を作る為に、最も必要な事は、「建築会社をどこに依頼するか」です。

 

設計士に依頼する

f:id:ultratrail:20190916113104j:plain

私はまず最初に、デザイナー住宅を考え、設計士に依頼する事も考えましたが、結局は設計士も建築会社に依頼するので、それならばいっそ自分で選びたい、と考え、設計士さんに依頼するのは止めました。

また、結果的にコストが高くなりやすいのも、設計士依頼の特徴です。

ただ、地元に根差して活動しており、コンビを組む建設会社も信頼できる設計士さんであれば、自分の思いを形にして貰えると思います。

ただし、オーダーメイドで作り上げていくので、自分自身もしっかりとディテールの知識を身に着け、こだわっていかないと、時間と共に美しくなる家づくり、という…では難しいです。

 

大手ハウスメーカーに依頼する

f:id:ultratrail:20190916113251j:plain

大手ハウスメーカーを大きく分けると、

  • 軽量鉄骨造
  • ツーバイフォー
  • 在来無垢木材
  • 在来集成材

の4種類です。このうち、100年持つ、という点で言えば避けた方が良いのは、

  • 軽量鉄骨造
  • ツーバイフォー
  • 在来集成材

です。在来無垢材以外のすべてですね。

何故ダメなのか、というのは別の記事で詳細に説明します。

しかも、在来無垢材工法を導入している大手であるレオハウス、タマホーム、一条工務店、それぞれ耐久性のある木材を使用しているわけではありません。

一条工務店も木材に「ACQ加圧注入」をして、シロアリに対する耐久性を上げていますが、木材自体が頑丈になるわけではありませんし、100年効果が持続するのか、と言われると疑問が残ったので、ナチュラル派の私は見送りました。

 

という事で、大手ハウスメーカーは全滅、というのが私の出した答えです。

 

地場工務店・パワービルダーに依頼する

f:id:ultratrail:20190916113306j:plain

その土地に根強く息づいている工務店や、その中でも大きなシェアを誇るパワービルダーの中には、特色ある工法を持っている会社があります。

私が100年もつ、という前提で検討したのは、その多様な工法の中でも

  • 鉄筋コンクリート造
  • 在来工法・総ヒノキ使用
  • ツーバーフォー工法・ダクラスファー・WRC仕様

これらが圧倒的に耐久性が高いと考えます。

鉄筋コンクリート造ですと100年後が一番コンクリートが固く、施工さえ間違わなければ軽量鉄骨造と違い、コンクリートにくるまれた鉄筋がさびる事もありません。

実績から言っても、200年はゆうにもつと考えられます。ただし、コストがかなり高額になるので、我が家には難しいと判断しました。

 

在来工法のヒノキ材使用も、日本各地の神社仏閣が数百年もつことから、実績が証明しています。初期の硬さは杉とさほど変わりませんが、経年時はぐっと固くなり、さらにシロアリへの耐久性、耐腐食性も高い材です。

最後のツーバイフォーですが、ダグラスファーはヒノキに勝るとも劣らない良材ですし、WRC(ウェスタンレッドシダー)に至っては、柔材(柔らかい木材)の中でトップクラスの耐腐食性を持ち、ヒノキをはるかにしのぎます。

 

以上の事を考え、もしも100年もつ住宅をお考えなら、選択肢としては地方の実績のある工務店に頼むのが一番である、と判断しました。